お知らせ 大阪の近代橋梁遺産 心斎橋石橋部材装飾柱4基を大阪市指定有形文化財及び有形民俗文化財に指定

大阪市教育委員会は、大阪市文化財保護条例に基づき、新たに18件の文化財を大阪市指定有形文化財及び有形民俗文化財に指定したことを発表し、「大阪の近代橋梁遺産心斎橋石橋部材」が、そのうちの一つとして指定されました。

概要:心斎橋石橋は、長堀川北岸に市電敷設の計画が生じ、沿道の橋を堅固にする必要から、明治42年(1909年)に鉄橋に代わって架けられました。設計は大阪府土木部、意匠設計は建築家・野口孫一(のぐちまごいち)が行いました。大阪における最初の純西洋式の石橋で、野口のデザインによるゴシック風の高欄(こうらん)、バルコニーを支える装飾柱が美観を添え、市民から眼鏡橋と呼ばれて親しまれました。長堀川が埋立てられることになり、昭和37年(1962年)に撤去され、昭和39年(1964年)に心斎橋歩道橋が新造されました。現在、歩道橋は撤去されていますが、橋脚の装飾柱4基すべてが移設され残存していたことが、令和2年(2020年)に判明しました。これは大阪における近代橋梁の記念碑的な歴史資料として貴重なことです。

 

大阪市:報道発表資料

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